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中学校全校生徒11名

卒業生4名

東京に住んでいると、とても想像しにくいこの現実。

本日は数年前から指導で伺っております、

福島県いわき市立桶売中学校の卒業式に参列させていただきました。

ちなみに朝4時に出ました(笑)

いつもは9月、10月あたりに伺うことが多く、近くのインターを降りた際・・・
マイナス!!完全に油断しておりました・・・。

桶売中学校には「鬼ヶ城太鼓」という伝承芸能があり、

その指導で携わらせていただいております。

文化庁の「芸術家派遣事業」や、昨年は

「子どもがふみだす ふくしま復興体験応援事業」

の認可をいただき、昨年は復興の様子をふまえながら東京でも演奏の場をいただきました。

桶売中学校は自然豊かな山の中にあり、

小さい頃から仲間と共に過ごしてきているので、

生徒同士だけでなく、保護者、地域、職員の皆さまがすべて密接な関係にある、

とても稀な学校です。

東京にいて、人間関係の希薄さなどに慣れてしまっていると、

とても驚く部分でもあります。

今年度から大野校長先生が赴任され、

「チーム桶売」

という言葉を何度も耳にいたしました。

支えあい、助け合う。

その当たり前とも思えること、

そしてついないがしろにしてしまうこの大切なことこそ、

この学校の、そして子ども達にとっての素晴らしい財産だと改めて感じました。

先生や生徒から発せられるこの精神は、

決して口だけでなく、とても重みがあり大切にされています。

そばにいるだけで心強い。

決して1人ではない。

これからの環境の変化において、

彼らの基盤になってくると思います。

純朴な田舎の子達、というわけではなく、

その目にはいつも力があり、

すべてを吸収していく力があり、

その中に優しさや、

まだまだおどけなさもあり、

本当に素晴らしい環境で、

素晴らしい教育を受けて、

素晴らしい仲間達と過ごした。

皆がそう思えるような学校で、

卒業式は本当に感動に包まれました。

そこにいたすべての皆が心を打たれるような、

そんな時間と空間でした。

私は年に数回の指導で皆さんにお会いする位の末端ですが、

この学校に、そして皆さんに関われたことを

本当に幸せに思っております。

現実問題として歯止めのきかない過疎化の問題もあり、

人数はどんどん減少の一途をたどっています。

それでも迎えなくてはならないその時がくるまで、

そしてその時が来ても、

このチームは無くならないと思いますし、

微力ではありますが、自分も携わったからには責任をもって

必死にあがいて動いていきたいと思っております。

卒業式の日に、昨年の卒業生の姿も見え、

それもまた嬉しく感じました。

たった4名の卒業式に、

数えきれないくらいたくさんの人々が関わり、

数えきれないくらいたくさんの想いが詰まっていて、

本当に本当に感謝です。

卒業生のみんな
卒業おめでとう!!
みんなの門出に立ち会えて本当に幸せでした。
丸々3年間かかわった初めての生徒達だから、
本当に泣くの堪えるのに必死でした(笑)
これからもよろしくね!!
良い高校生活を!!

保護者の皆様
本日は誠におめでとうございます。
みんな本当に素晴らしい子ども達だと感じております。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
桶売に伺う際は是非お声がけください!

教職員の皆様
改めておめでとうございます。
こんな自分を式に参加させていただき、とても恐縮ですが、
伺えて本当に良かったです。
また次年度もお世話になりますが、
今後ともよろしくお願い申し上げます。

来賓の皆様
最後にご挨拶出来ずに失礼いたしました。
今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。

在校生のみんな
色々な想いもあると思うけど、
今年の3年生を驚かせてやる位、
心も体も成長してやろう!
チーム桶売の精神を大切に、
また一緒に頑張ろう!

本当に

本当に

ありがとうございました。

最後にもう一度

みんなおめでとう!!

和楽器集団「鳳雛」

兒玉 文朋

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