BLOG

ブログ

「且」(しゃ)には、
「しばらく」や「とりあえず」
といった意味合いがあります。

「結果」というものは、
苦しければ苦しいほど早く欲しい、出したい
と思うのは当然のことだと思います。
お仕事もお稽古も同じだと思います。

先日祖父の命日で、お墓の前で手を合わせながら、
「今このコロナ禍でそうすればいい?」
「何をしていけばいい?」
「どうすれば皆の糧になる?」

と矢継ぎ早に心の中で祖父に問いかけました。

その時にふとこの言葉を思い出しました。
「且緩々」(しゃかんかん)

いつも仕事に関しては、
「失敗を恐れない」
ことや、
「もし失敗(だった)としても、それを糧にする」
という気持ちを大切にしていますが、
未経験の事には、「高揚感」とともに「不安」も付きまといます。

「早くすませてしまおう」
「で、どう?どうなるの??」

「且緩々」は禅の言葉で、
悟りについて早く知りたくて、
どんどん質問を繰り返す弟子に、
師匠が放った言葉です。

「まぁまぁ、とりあえず落ち着いて、のんびりあせらずいこうじゃないか」

なかなか今はじっくり時間をかけて考えて・・・
とは思いにくい状況ではありますが笑

本意でない物にしがみついてしまったり、
焦りで物事を取り違えないように、
あまり向いていないかもしれませんが、
少し深呼吸をして、考えていきたいと思います。

和楽器集団「鳳雛」
兒玉 文朋

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。